籔内佐斗司氏の仕事を手伝った事があるので、目についたのだが。
かわいくない?マスコット論争――奈良「平城遷都1300年祭」
デザインは東京芸大大学院教授の彫刻家、籔内佐斗司氏が担当。童子はエネルギーの象徴、シカは奈良の守り神という。全21案から外部の有識者らが選考。祭りの事業協会が、籔内氏から500万円で著作権を買い取った。
2月中旬に愛称募集を始めたが、ネット上で「気持ち悪い」「金額が高すぎる」など批判が相次いだ。白紙撤回を求める署名活動もあり、協会にはこれまでに約1000件の批判が電子メールなどで寄せられた。
たしかにかわいくない。
しかし籔内佐斗司氏の「童子」シリーズの延長であればかわいい必要は無い。
問題があるとすれば、この作品を選んだ有識者と呼ばれる人達と一般人のギャップだろう。
500万円という金額が高いか安いかは立場で変わる。
一般人には「これが500万円?! そんな無駄遣い許せん!」となる。
しかし「平城遷都1300年祭」という厳格な式典に用意されるモノであればそのくらいの価値があっても良い。
むしろ安価に設定しすぎじゃ無いだろうか。
だが、サイトをみても今回のイラストを見ても厳格さが感じられない。
格式の高さと親しみやすさがごちゃ混ぜだ。
たぶん有識者と呼ばれた人達の中でも攻防があって、その妥協案がこのイラストとなったのだろう。
しかしここまで騒ぎになると、ある意味成功だ。
注目度アップのため平城遷都1300年記念事業協会がそこまで見通していたとしたら、たいしたモンだ。
いっそのことモリゾーとキッコロにしちゃえばぁ
籔内佐斗司の世界
平城遷都1300年記祭