経営というものはとても難しい。
起業ブームで経営者が増えてはいるがその分立ち行かなくなった企業も多い。
起業は口述、継続は技術、黒字を出すのは芸術だ。
先の売上なんて誰にも判らない。
しかし目標がなければどこにも到達できないだろう。
経営者は孤独で重責。
企業の針路を決めるのは社長しかいないのだ。
この本の中に書かれている、経営戦略モデルMPAとは、
M マーケティング
P プロダクション
A アカウンティング(会計)
マーケティングとは顧客を呼び込むこと。プロダクションとは生産におけるすべての機能-つまり、販売に始まり顧客との関係継続を通して関わり合う機能のこと。そしてアカウンティングとは、ビジネスの全分野から経営者が必要とするデータと情報を収集する機能のことである。
経営者が針路を決める際、今どこにいるのか、その場所の状況はどうなのか、乗っている船の状態はどうなのか、と言った事が判らなければ針路を決めることさえも出来ない。
顧客がいて売上があったとしても存続が出来ない企業は、特にアカウンティング(会計)がずさんであるという。
経営情報こそが企業にとっての羅針盤だということなのだ。
本書ではそのMPAをそれぞれさらに細かく3つづつ分けて9の原則が書かれている。
この9の原則さえ守れれば企業はイン・ザ・ブラック(継続的な黒字)でいられる。
町工場には会計が苦手な経営者の多い。
これからもなお存続するために羅針盤を読み取る力を備えてはどうだろうか。
ここの社長は黒字で当たり前?