以前に記事にした最近あちこちで被害が出ているスキミング犯罪だが、とうとう窃盗団が全国で初めて摘発された。
スキミング・ギャング団一網打尽
超名門ゴルフコースの支配人が関係していたこの窃盗団は、ロッカーからキャッシュカードを抜き出しスキミングした後もう一度ロッカーへ戻す事で発覚を遅らせていた。
しかしカードの複製が作れたとしても、暗証番号は分からない。なぜ窃盗団はキャッシュカードを使えたのだろうか?
そのトリックはゴルフ場にある。
ゴルフ場のロッカーは4桁の暗証番号を入力して鍵をする、その暗証番号とキャッシュカードの暗証番号を同じ番号にする利用者が居るからだ。
防犯用監視カメラや、隠しカメラで暗証番号を入力しているところを盗み見れば、ロッカーを開くのは簡単だ、その中にキャッシュカード又はクレジットカードが入っていれば、スキミングをして戻す。
スキミング装置で盗られた情報を元に、偽カードへ上書きをし、ATMへ出向きロッカーで使われた暗証番号を入力しする。
ATMに付けられた監視カメラの映像を見ると、暗証番号は一発で通っているという。
仮に違う暗証番号だった場合、2回まで試してあきらめれば、なんの異常もなく被害者が出ないため、スキミング犯罪のターゲットになっていた事さえも気がつかない。
コピーはされたが使われなかったカード少はなくはないだろう。
問題はこれだけではない。
スキミング窃盗団が今回初めて摘発されたのだが、この窃盗団以外の犯行にも、今まで被害に遭った利用者は身に覚えのないキャッシュカードによる引き落としを銀行と警察に届け出ている。
しかし、銀行と警察の対応が利用者にとって信じられない事になっている。
財布からではなく、ATMの機械から現金を盗まれたワケだから銀行が被害者だ。と警察が言う。
正規なカードと暗証番号で引き落とされたのだから被害届は出せません。と銀行が言う。
だが実際は利用者の口座から現金が消えている。被害者はどう考えても利用者だろうが、犯人が居なく今まではそのような対応がされていた。
そして犯人が捕まり、犯行が明らかになって行く上で、利用者の預けた現金が返ってくるのか、スキミング犯罪に対する法改正はされるのか、スキミングと言う行為が出来ないシステムを作っていくのかを見ていきたい。
あなたのカードは大丈夫?
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