最近久しぶりにナッちゃん以外の単行本を買った。
正月にでも読もうと思って買ったのだが、読み始めたら先が気になって気になって、つい読破してしまった。
タイトルは、数学的にありえない だが、
その内容は数学がまったくの苦手でも読める、サイエンス&ヴァイオレンス・アクションだ。
もちろん物理を知っていればなおさら面白いだろう。
みどりかわの中途半端な知識でさえ、「粒子と波動、時間とエネルギーがそう言う関係だってありだよな」とうなずいてしまった。
確率論、統計学、量子力学、相対性理論と、文字だけを見ると眉間にしわが寄りそうだが、ストーリーの中では「それで? つぎはなに?」と知的興奮状態になるほどだ。
特に確率論はこれから物事を決め無ければならない状況に立ったときとても役に立つ知識ではないだろうか、
もっとも確率を無視して起こる事件がこの物語の最大の見せ場なのだが・・・
上巻で張られた伏線が、下巻で見事に一本になる。
バラバラだったピースがピタっとはまる。
そして最後には、スピリチュアルと現実の関係が明かされる。
未来を予測する能力、無限の時間、精神世界「すべてのとき」とは一体なにか?
スピリチュアル本やTV番組がブームな今、物語ではあるが新しい解釈のひとつとして読んでも面白い。
数学が苦手な人も無理なく読める。
この正月に読めばでちょっとした博識になれるかも?
オススメ本です。
買うなら上下巻、一気に買わないと後悔しますぜ。
映画化されるかな?