前回のボーリングに続き、スポーツ対決第二弾である。
先週土曜日、前日までの天気予報は雨のち曇り、初ゴルフでタダでさえ右も左も判らない状態なのに雨だったらきっと途中で帰りたくなるだろう。
そこでゴルフボール入りテルテル坊主をぶら下げて当日を待った。
おかげで夜明けから晴れ、4月に夏日になるほどゴルフ場の真上には雲ひとつ無い絶好の天気だった。
パーティーには上級者、永遠の初心者、復帰組、そして新人と、いったいどんなゴルフ対決になるのかというメンバーだ。
上級者(以下:熊さん)は、このメンバーで優勝できなければゴルフクラブを置くと宣言した。
実力では間違いなくトップだ。
コースの会員であり、彼が居なければこの大会は無かった。
永遠の初心者(以下:鬼鷹)はパーティー唯一の女性、しかし勝ちに対する執着はダントツで、どんな姑息な手段を使っても勝つ気だ。
まずはカッコから入るタイプの彼女は、宮里藍と同じ帽子とメガネを身に付け、フォームまでまねている。
昨年のベストスコアは140。
復帰組(以下:サーモン・ウッズ)は、10年ぶりのゴルフだ。
すでに初心者と同じレベルまで戻っていると言っても過言ではないだろう。
前日の日記で彼の心境が書かれているのだが、すでに逃げ腰状態、やる前から気持ちで負けている。
しかし一番応援者が多かったのも彼。
カンバック・サーモン!
そして初ラウンドに向けてのおかしらは、週末と仕事が終わってからの打ちっ放しで3000発は打ち込んだ。
物を握るだけで痛みを感じる手のひらになっても、塾長からもらった40年前の中古クラブの重さで手首を壊してでも特訓をした。
勝負を受けたからにはやれるだけの準備をした、もうチョット新しい中古クラブも5000円で買ってきた、例え負けるとは判っていても言い訳は用意したくなかった。
人との戦いの前に自分との戦いなのだ。
いよいよコースイン。
1番ホールの打順はくじ引きで決める。
なんと1番を引いたのはおかしらだった。
初ゴルフで初ティーショット、お手本を見ることも出来ないまま打った打球は思ったとおり大スライス。
しかし広いコースと斜面のお掛けでそのまま2ndを打てる位置に落ちた。
前半OUTで勢いがあったのが鬼鷹だ、レディースティーから打つショットはことごとく男性陣のボールを越してゆく。
7番ホールまでは熊さんにプレッシャーを与えるほど、3打差で食い下がっている、とても日頃140の大叩きをしているゴルファーとは思えない成長ぶりだ。
一方、午前中は自己ベストを出す人が居るほど良いペースですすんでいく中、案の定サーモン・ウッズは8番ホールまでは逃げ腰状態。
他人に迷惑を掛けまいと縮こまってそれが逆にミスショットをさそう。
しかし8番ホールで池に落としたナイキのスポンサーボールをキャディーさんが拾ってくれたおかげで、まさに水を得た魚の如く、9番ホールのティーショットで見せてくれました。
本家タイガー・ウッズを彷彿させるスーパーショット!
フェアウエイど真ん中のロングゲイン。
そして人のペースなど気にしていられないおかしらは、OUTを上がってみれば57のスコア。
初心者としては上出来だと言ってもらえるが、それよりなにより、練習してもこんなもんなのかとゴルフの難しさを痛感した。
午後からの快進撃はサーモン・ウッズだった。
INに入って13番ホールから+1、+1、パーの良いペースが3ホール続く。
午前中良かった他の三人がスコアを崩していく中、それとは逆に午後から尻上がりで追い上げる。
INの9ホール中、2ホールはなんと熊さんに勝っている。
しかしその手はわずかに届かなかった。
終わってみれば2位以下は3打数以内の僅差。
もちろん優勝は予想通り熊さんのダントツ勝利。 OUT43 IN50 の93でホールアウト。
以下は
2位 鬼鷹 OUT51 IN68 トータル119
3位 おかしら OUT57 IN64 トータル121
4位 サーモン・ウッズ OUT65 IN57 トータル122
この仕組まれたような『しっくりくる』結末をだれが予想できただろうか。
わずか3打差だ。
誰が2位になってもおかしくない。
プレー中、気を抜かないでショットしていれば簡単に逆転できる差だ。
サーモン・ウッズは悔しがっていた。
(キャッチーなコピーを巡る別の理由でもね)
一球入魂。
実力をつけるための練習と、本番に実力を出すための集中力。
この二つがあってこそゴルフも上達するのだろう。
結果を出す近道はやはり努力しかない。
初ゴルフを終えたた今、あらためてそう感じている。
今回は好天候の中ゴルフデビューを果たせた。
機会を与えてくれたメンバーとコースに招待してくれたmsp@itoさん、ありがとう。
それと土曜でも出勤してくれるミナロスタッフに感謝です。
すでに家中中古クラブだらけ 汗
写真提供:横浜エミー