ガソリンに掛かる暫定税率撤廃について世間が騒がしい。
庶民からすればガソリンの価格が下がれば、特に普段から車を使っている人はうれしいはず。
しかし国の財源はそうとう厳しくなるだろう。
国の運営と法人経営とで比べてしまうのは悪いクセだが、
収入がなければ無いなりになんとかなるのは、経営者のほとんどは経験している。
どうにもならなければ破産だが、そうなる前に節約、改善することは沢山ある。
地方の知事は全員暫定税延長に賛成らしいが、経営者としては正しい判断だろう。
「金はいりません!」 なんて言っているのはミナロとその仲間達だけだ。
どうしても避けられないコストダウンに直面したとき、あなたならどうする?
つっぱって仕事が来なくなり、ジリ貧。
泣く泣く要求をのんで、ジリ貧。
やってられるかー!と取引をやめて、ジリ貧。
・・・どれも賢明ではない。
法人の普通の経営者であれば、今回は要求をのんで、それとは別に割の良い仕事を探すだろう。
それを行政にあてはめたらどうなる?
消費税率の早期アップや、いったんは下げた所得税をチョットづつ上げるのだ。
つまりは税の取り立てかたが変わるだけで、庶民のフトコロから出て行く金に変わりはない。
暫定税で集めた金は一般財源として使えないというのは、まったく持って庶民には関係のない事情だ。
道路大好き議員さんが言うことも人としては普通だろう。
いくら業績の良い会社だとしても「うちは金が余ってるのん」なんていう経営者は居ないのと同じである。
どっちも人であるかぎり、強い者がルールを決める。
政権争いのダシに使われるガソリン価格が現状維持なのか、下がるのか、どっちに転んでも日本の政治に将来の夢は見られない。
立場的に弱い庶民が唯一対抗するならば、誰にも侵されない真の心を持ち続ける事だ。
「金なんかあとで良いぞ~」と言うミナロとその仲間達(希望)のように。
でも手形はやめてよ