不渡りその後

商社が振り出した手形の不渡り騒ぎは、ようやく7月に債権者集会が開かれることとなった。


親会社→商社→ミナロ の順でお金の動くのだが、商社が飛んでしまったため、ミナロへの送金は無い。
債権者集会で、どの程度回収できるか聞かされるだろう。
これで不渡りの件は、良い悪いは別にして、ひとまず結末を迎えられそうだが、問題は親会社との関係だ。
親会社曰く「仕事は出したい」と言いながらも、直接取引は出来ませんと言う。
あくまでも商社を通さないとダメらしい。
明確な理由が聞けないのだが、面倒くさいと言うのが本音だろう。
ミナロとしても「また商社が飛ぶかもしれない」と、同じ轍を踏むわけにはいかないので強い姿勢で交渉に当たった。
数ヶ月に及ぶ交渉の末、折り合った条件は、商社は通すが、支払は翌月現金。
実はこれ、親会社直と契約するより好条件なのだ。
そして親会社より新しい商社を紹介される運びとなったのだが、そこには先日破産した元商社の営業が勤めていた。
先ほどその営業からミナロに電話が掛かってきたのだが・・・
つづく
つづきが気になる?
blogランキング