2つのシナリオ

下方修正が続き、いよいよ赤字の見通しとなった自動車業界最王手企業だが。


わずか数ヶ月の間に、1兆6千億円の黒字から1500億円の赤字へと約2兆円も読み違えるだろうか?
輸出戻し税で数千億円も戻ってくる企業なのに、この微妙な赤字幅はなんなんだろうか。
これには2つのシナリオがあるように思えるのだが・・・
1つは2009年問題

2009年問題(2009ねんもんだい)とは、製造業において、派遣労働者を企業が正規採用しなければならなくなる問題である。『ウィキペディア(Wikipedia)より』

製造業に派遣労働者が認められた年、真っ先に採用した電機・自動車の大手企業達が、今度も真っ先に経営悪化を打ち出した。
その後、儲かってないんだからという大義名分で、大量の派遣切り。
2009年問題は一挙に解決した。
これを3年ごとに繰り返せば正規採用せずにずっと使える。
2つめは米ビックスリー
米ビックスリーの労働者は時給7000円(日当ではなく)と、とてつもなく高価だ。
たとえ米政府が公的資金で介入したとしても、この時給で経営がやっていけるはずがない。
今や自動車メーカーのトップとなった企業でさえその約半分だ。
そこで今回の赤字報道。
世界のトップメーカーが赤字だという大義名分で、どう考えても時給7000円は貰いすぎではないか。
その時給を半分にしたら雇用しましょう。
ついでに関連部品工場も買い取ってあげましょう。
円高ですから安い買い物です。
そんな算段があるかもしれない。
というかシナリオとしては当然考えているだろう。
米大統領の交代を機にビックスリー問題は解消に向かい。
来年の決算報告では思ったより赤字は少なく、派遣の再雇用が始まる。
2つの問題を解消に向かわせるには最高の赤字見通しではないか。
来年はどんな年となるでしょう・・・
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