気がつけばミナロにはすでに十数名が出入りする会社となっていた。
現在も募集していないにもかかわらず面接希望の人々がやってくる。
この先も徐々に人が増えながら成長していくだろう。
約束は出来ないがそうなるようにやるしかなさそうだ。
創業以来、ほとんど仕事の中身は変わってない。
CADとNCを使いモノを作って納品する。
基本はいつも一緒だ。
だが、パイが縮小している業界でもある。
いつまでもそれに逆らって人を増やせるわけがない。
どこかでやり方を変え広がって行かないとベースとなる仕事だけでは回らなくなる。
そこで最近色々と考えた結果が、もっと権限委譲をすることだ。
今までは新規ユーザーの場合、ほとんど社長が打合せ、見積、手配をしていた。
それらすべての工程を見切ってから現場に流していた。
ここ数年少しずつ譲ってきたのだが、それでも一日中見積をしたり、同時にいくつもの案件を覚えていなければならない事は多い。
経営者同士の会合で「社長は、今日でも明日でもなく、あさっての事を考えていなければならない!」と、人にはよく言うのだが、自分が完璧かといったら・・・だ。
そんな事を思っていたら過去ログにこんな記事を見つけた。
誰の為の命だ
しかし、時間と共に年をとるのは避けられない、あと30年程は仕事をしなければならない、
と考えるとある程度は冒険も必要だろう。
3期目はスタッフを増員することを考えようと思う。
そんなとき目にとまったブログ購買担当者の独り言にこんな事が書いてあった。
相応に規模が拡大した場合は自分ひとりでは回らなくなり、優秀な番頭、右腕が必要になってくる・・・そして何より、強烈なイニシアチブとは裏腹な繊細な感受性・・・とでも言おうか、単純に周りへの聞く耳を持つことが、真っ当な状況判断のはなにより「必要になってくるのだが・・・
今になって改めて組織のありかたを考えた。
ひとりで回せる仕事なんてたかがしれているし、見積は社長じゃなくても出来る。
権限を与えた人からの報告を聞いて判断すればいい。
社長は、社長じゃなきゃダメな仕事をすればいい。
しかし、権限委譲をしたとしても部下の不始末は社長が責任を取る。
そうすることで、これから先のミナロも成長し続けるのではないかと。
過去には良いこと書いてあったんですよ、ミナログも