世界の中で日本が誇れる産業にナノテクノロジー(ナノテク)がある。
ヨコハマ技術連携コンソーシアムの部会で、(有)フロンティアマテリアル代表の中村恭之先生が講師をされたナノ材料の話を元に記事にする。
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ナノとは1メートルの10億分の1の単位。
仮に地球の大きさを1メールとすると、1ナノはビー玉程度、それほど小さい世界の話だ。
この小さな世界でなにが起こっているのだろう。
モノを作る場合、小さければ小さいほど良いとされることがある。
ナノテクは一般的に、デバイス、メカトロ、材料、医療の分野で期待されると言われており、
例えばノートパソコンや携帯電話の中身、宇宙へ持っていく機器類は運搬のため、体内で働くカメラや人工臓器もそうだ。
日本のナノテクノ市場は2005年には2兆3500億円程度だが、2010年には27兆3300億円にまで跳ね上ると予想されている。
1ナノの大きさには鉄原子7個分の厚みがあるものの、加工すると言う考えでナノオーダーを扱おうとするととても大変だ、しかし従来よりある表面処理の技術に薄膜処理というものがあり、その薄さはナノオーダーである。
また、鉄原子7個分あると言うことは、0.1ナノの世界では鉄原子のほうが大きい、0.1ナノの世界をコントロール出来たら原子の格子配列を再構築し今までにない鉄を作ることが可能となる。
今後ナノオーダーで材料が作れるようになれば、電気を通さない金属、逆に電気を通すセラミック、燃えない紙や錆びない鉄などが自由に作れるようになる。
古典物理学の常識が通用しない何でもアリの世界になる。
しかしながら人の目には見えない小さな世界のため、扱うのが非常に困難だ。
ひょっとすると見ようとするから大変なのかもしれない、トランクなかにしの言う波動バイブレーションがナノテクを普及させる道なのかもしれないとも思っている。
ジョージ・ガモフはこんな事を言っていた。
「人は、人類が認識できる範囲の上限と下限の中央にいる。」
例えば7800万キロメートル離れた火星に人の手がはいるときが来れば、ミクロな世界では0.78ナノのがコントロールできているだろうと言うことだ。
量子テレポーテーションに成功の記事は以前に書いた、日本のモノづくりが向かう先にはどんなことが待っているのだろうか。
参考
関東学院大学工学部
文部科学省
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