昨日は第6回目となる技術交流会、ヨコハマ技術連携コンソーシアムがあった。
第1部 技術講演は、21世紀の蓄電池キャパシタの研究開発と企業戦略
横浜から誕生した世紀の大発明、キャパシターは来年度よりいよいよ量産化、その開発経緯と今後の戦略。
(株)パワーシステム 副社長 山岸政章氏より話を聞かせて頂いた。
キャパシタとは電気エネルギーを蓄える事の出来る技術だ。
今回紹介して頂いた電気二重層キャパシタは従来技術よりロスが少なく、約97%の高効率で充電、放電を行える。
参考までに、夜間ダムで発電される余分な電力を使い、再度水をダムに戻す事で電気エネルギーを位置エネルギーに変える方法では70%しか変換できない。
さらに充放電に要する時間も従来のバッテリーとは違い、秒単位で出し入れが可能だ。
現在はトラック、バス関係のキャパシタハイブリットエンジンとして利用されいる。
回生制動というブレーキ時には発電機となるモーターからの電気貯めるのに適している。
今後は、光や風力による自然現象から発電される電気を貯めるのにも利用されるだろう。
第2部 技術交流では、4名の方から講演を聞けた。
(1)タンタルコンデンサーなど先端電子部品製造装置の開発
(株)OPPC 常務取締役 鈴木 敏夫 氏
タンタルコンデンサー製造装置など先端電子部品製造装置でハイテク産業をリードする技術開発
(2)燃料電池用ポンプ、食品用配送装置などのハイテク駆動装置の開発
(株)ベイシティーサービス 代表取締役 生田 一誠 氏
機械駆動装置で常に新技術を開発しつづける研究開発型企業。その開発技術は様々な産業分野で応用。
(3)コンセント抜け止めなど危機管理装置の開発
(有)アバンテック 代表取締役 高橋 明弘 氏
コンセントの抜け止め部材など、情報化、高齢化時代の危機管理ニーズを掴んだそのアイデアで市場を創造。
(4) バーコードラベル貼機など先端自動機器の開発
光洋自動機(株) 専務取締役 山下 宣行 氏
自動ラベル貼機、自動駐輪場など、臨機応変のメカトロニクス技術を駆使した高CS製品で多様な市場を獲得。
その後続いて、コーディネイターに武蔵工業大学 環境情報学部教授 沼田潤氏をむかえ、先の5名とパネルディスカッション「新製品開発の成功要因を探る」に移る。
その中で(有)アバンテック代表 高橋氏は、商品の宣伝方法には新聞を使う事を勧めていた。
高橋氏の開発した商品のほとんどが新聞の記事として紙面に掲載されている、つまりは広告費を払うことなく、無料で全国に宣伝できると言うことだ。
今はプレス&ニュースリリースの方法を本やネットで知ることは出来るが、なかなか自分でやっている人は少ないだろう。
さらに高橋氏は、「ここで知り合えた方には特別にやり方を指導します」と言うこと。
しかし数社程しか受け入れられないとのことなので、残念ながら今からでは遅いかも。
(隣に座っていたのだが、名刺が飛び交ってましたから)
(株)ベイシティーサービス代表の生田氏は強烈な方だった。
本来商品開発にはシーズやニーズといったきっかけがあるのだが、そんな細かい事は無視しているとは言わないが、半ば強引に自社商品を世間のニーズにしてしまう気迫が感じられた。
もちろんベイシティーサービスのスープサーバーは、今まで大変だったことが誰でも簡単に出来る様になる便利な商品であることは間違ないのだが、売れている理由が機器のすばらしさなのか社長の気迫なのか、どっちなのだろうと思いながら聞いていた。
その後懇親会では、みかん太郎さんと仲間の方と会えた。
一人の方が持ってきてくれた発明品を見せて頂き、ミナロで何が手伝えるのかを検討した。
商品化されるのが楽しみだ。
回を増すごとに内容も充実してくるコンソーシアムにこれからも積極的に参加したい。
ランキング下がってます・・・