倒産した会社(3)

弁護士と倒産・自己破産の話を進めていた友人の会社には、とてもお世話になった人が居る。


この会社に勤めていた一人の社員さんにミナロ起業の際、お金を貰ったことがある。
「保険が満期になったからこのお金あげるよ」と。
え、そんな簡単に大金もらって良いのか?と内心思う。
とうぜん起業にあたってお金が必要な時、ものすごくありがたかった。
「ありがとうございます、しかし必ず利子を付けて返します」と言って借用書を受け取ってもらった。
すこし時間は掛かったが1年半後には約束通り利子を付けて返せた。
この事は今でも感謝している。
その社員さんが居た会社が倒産と聞いてすぐに電話をした。
すると、思ったよりすっきりした様子だった。
経営が行き詰まっていたことは肌で感じていたのだろう、いつかこうなると覚悟は出来ていた。
「これからはやりたいことをやってみたいんだ、けど飯が食えるかはわからないから、その時はどこか紹介して」と。
もちろんミナロで出来ることは全力でやる。
ミナロの設備の一部を貸しても良いと思っている。
早くやりたいことが仕事に繋がるように願うばかりだ。
つづく・・・


出世払いといい、お金もらったりと、あのころミナロは恵まれていました。
今はこちらから恩返しの番、出来る限りのコトはやってみるつもりです。
情けは人のためならず