倒産した会社(10)

銀行との交渉。


今回の物件買い取りに際し、銀行2行へお伺いを立てた。
一行は倒産物件に根抵当をつけている信用金庫。
もう一行は政府系金融機関。
前もって信用金庫へ物件を買い取るだけの融資が受けられるかを聞いているので、ここからは金利と年数、その他の条件交渉だ。
信用金庫では、80%の融資で残りを運転資金で貸せるという。
一方政府系金融機関では、全額大丈夫と返事を頂いた。
両行とも金利はほぼ同じ0.1%程の違いだ。
物件についての融資の年数も15年以上と長期である。
現状では第一抵当、第二抵当といった複雑なやり方はしたくなかったので、どちらか一行で借りるつもりだった。
条件に差がない状態で今回の決めてとなったのは、物件の根抵当権。
すでにこの物件に根抵当をつけている信用金庫で借入を起こせば、契約まで面倒なくすすむ。
気持ち的には、よく足を運んでくれる政府系金融機関の若い行員にゴメンなさいと言うのは心苦しかったが、やむを得ない。
その変わりと言ってはナンだが、物件代金の20%にあたる運転資金を貸していただいた。


よって今回の融資総額は希望より20%も余計に借りられた。
条件的にもかなり良い、金利も年数も満足で保証協会も代表以外の保証人も無しのプロパーである。
起業3年半の弱小製造業でも本気でやれば世間に通じる。
さ~支払いが大変だっ