ミナロでは木型を作っているのだが、木型ってなに? という方も多いだろう。
そこで、ミナロがもっとも得意とする木型製作の説明をしようと思う。
木型の意味を辞書で引くと
木型
(1)鋳型(いがた)を作るときに用いる、木製の型。
(2)木製の型。特に、靴・足袋などを作るときに用いるもの。
鋳型とは鋳物(いもの)をつくる為に溶かした金属を流し込む型のこと。
その鋳型をつくる為に必要な木型ということは、物作りのもっとも初めの部分なのである。
足袋こそ最近は少ないだろうが、靴や帽子の木型は今でも必要とされている。
また、奈良や鎌倉の大仏、お寺の鐘も鋳物で出来ている。
大昔からある技術なのだが、今でもカタチを変えて様々な物作りに使われている。
この写真は、バイク用クラッチカバーの木型。
最終的にはアルミ鋳物となって実車に取り付く。
これもやはり鋳物用の型。
テレビカメラの足部分をカバーする部品として作られる。
詳細は過去の記事、アルミ鋳物とは を読んで欲しい。
金属鋳物以外でも木型が使われることがある。
この写真はバレンタインチョコ用の木型だ。
木型を元に、チョコを流し込む為の型をおこし量産する。
これはキャンドル用の木型。
紙に書かれたイメージ図より木型を作る。
そして出来上がったキャンドルはこちら。
(近々ネット販売の予定があるそうな)
これはFRP用の木型。
この木型に直にFRPを貼り付け成形する。
試作段階のモックアップに使われることが多いが、少量の量産で使われることもある。
ヨットやサーフィンボードなどにもFRPが使われている。
その他木型の特殊な使い方として、
木型に直に注形する方法。
実験用のフタをいくつか作るための型だ。
試作部品であれば十分実用に耐える。
これはマグロのカタチをした木型。
マグロの皮むき機の開発に本物の冷凍マグロを使うのは勿体ないと言うことで、マグロのダミーを木型で作った。
伝統のある木型、現在ではマスターモデルと名を変えて使われる場合もある。
また少し古い記事ではあるが、ネット紹介されていた、F1に生きる木型では、
木型産業に従事している人の数は現在、全国で約一万人(経済産業省素形材産業室調べ)。十人程度と規模の小さい企業が多い。機械に頼れない部分も多く、技術の習得に十年以上かかるといわれ、後継者の育成も課題になっている。
全国で約一万人という多いのか少ないのか微妙な数字ではあるが、国民の1万2千人にひとりだと考えれば、希少価値かもしれない。
木型、マスターモデルの製作にはデザイン、機能、仕上がりが要求される。
それと同時に、物作り立国の技能伝承といった経済的にも色々な期待がある。
ミナロでは全部ひっくるめて自分達にも世間にも、役に立つ会社となるべく進んでいく。
木型、マスターモデルの仕事はミナロまで