おおげさなタイトルですが、金型屋さんの設備はやはり最強でしょう。
モノを大量に作るときに必要となるのが金型だが、金型自体は基本1台あれば良い。
しかしその金型作りは、まだ世の中に無いモノを産み出す作業だ。
先日のものづくり自慢大会である方が言われていたのだが、
「金型屋にはものづくりに必要なモノはなんでも揃っている、開発型企業になるのは簡単だ」と。
確かに設計用3次元CAD、加工プログラム製作用CAM、加工機一式、仕上げ用具一式、溶接設備だってある。
中小零細製造業があこがれる、自社商品やオリジナル製品。
これらの開発には試作品が不可欠だ。
試作品作りは、まだ世の中に無いモノを作るため様々な道具が必要となる。
道具といっても金属加工機や溶接機は、そうそう安い物ではない。
試作品を作るためだけに道具を揃えるは、かなりの冒険だろう。
これらの道具、設備が一式すでに揃っている環境。
それが金型屋なのだ。
製造業は設備産業だと言われる。
その中でもっとも設備投資をしている存在が金型屋だ。
フェラーリが買える金額の機械が何台も現場にある。
これからの金型屋は開発型企業にシフトしていくことが国内の仕事を確保することに繋がるだろう。
さらにその先は、開発した商品が売れるような仕掛けを作れるところが生き残る。
2.5次産業への展開が必要になることは避けられないだろう。
あなたはフェラーリと5軸機、どっちを買う?