メルマガNo03

ミナロメルマガ保存版
起業して1年の間に起こったエピソードを綴ってあります。
伝説の出世払いをもう一度。(笑


2003年10月08日 発行分
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      ■ まだまだ期待出来るさ、ものづくり会社の設立一年間 ■
        □□ 製造業でも創立一年でここまで出来た □□
         「一期目黒字」「取引先10倍」「新聞に載る」
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前回に続き、今回もある方のお世話になります。
「なんだ、人頼みばっかりだな」と思った方、その通りです。
「頼める人が居る、応えてくれる人が居る」というのは、お金ではない財産だと思います。
そして今回もこの頼める人達の御陰で、なるべく『お金』をかけないで電気工事が完了しました。
以下より本文です。
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『第三部 出世払い』
9月より工場を借りる事が出来た。
そして引越が始まった、幸い元の勤め先とは近いので、持てる物は自分たちで持っていくどうしても人力じゃ動かせない「定盤」や「測定器」は専門業者に頼んだ。
ほぼレイアウトが決まったところで、ミナロの心臓部となる「マシニングセンター」を入れなくてはならない。
これはかなりの電気が必要となる、3相200Vというヤツだ。
そこで電気工事をある会社に頼むことにした、電話をしたら早速現地へ来てくれた。
工場を見てもらい希望するコンセントや照明の配置を伝えたところで見積をお願いする。
「見積は後日届けるから少しまってて」
それから2~3日経ったところで、こちらから行ってみた。
「見積もり出来てますか?」
「ああ、出来てるよ、見積を取りに来てもらったお客さんなんて初めてだよ、ハイこれ」
封筒を開いて金額を見て言葉を失った・・・
「・・・・・」(やばい予算よりだいぶ高い、どうしよう)
と思ったと同時に思わず
「出世払いではダメ?」と言ってしまった、もちろんダメモトである。
電気工事の予算は30万円しか考えていなかった、もらった見積は120万円。
どうやっても50万円までしか予算はまわせない、そこで出た言葉である、
「50万円までは払えます、残りは出世払いでお願いします」と続けた、
すると、なんと「いいよ、出世払いで」と言ってくれたのである。
同時期に電話工事も別の会社にお願いしたところ、中古ではあるがコピーとFAXをタダでくれた「儲かって新しいの入れるときは、うちから買えよ」と言われていたので半年後には約束通り新しい複合機を注文させてもらった。
このころは本当にお金が出ていく一方、少しでも安く、タダでもらえたら最高である、様々な業種の諸先輩方の中には、まだまだ助けてくれる人は居るのだと、まさに「捨てる神あれば、拾う神あり」と痛感した。
それと、自分で苦労して会社を起こしてきた人達は、これから起業しようとする者の手助けを喜んでやってくれるとも感じた。
電気工事屋さんの後日談だが、「あの時、君が相見積もりをしていたら、うちは出世払いなんて受けはしなかったよ」と言われた、この電気工事会社の社長さんも、若いときに起業してお金の大切さを痛感したそうだ、本気で相談にしにくる困っている人をみると放っておけないのだろう。
こちらからの恩返しとして、木型製作所に残っていた松の木100枚と、ぬいぐみを段ボール3箱分差し上げた。
恩返しと言うより物々交換に近いかも・・・
さらにその後の話になるが、
結局その50万円さえもミナロは払わなかった。
実は工場が動き始めたとき、この電気工事会社から仕事を頂いたのである、しかもミナロとしては大口の注文だ、その代金から電気工事代を引く、つまりは相殺ということだ。
またしても『お金』を極力使わずに目的を達成出来た、これは通常の方法では出来ないことだし、ひとりでも出来る事でもない、人とのつながりが目に見えない財産から、目に見える財産になった瞬間だったのかも。
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次回予告 『第四部 初仕事』
仕事が来た!
嬉しいのと、どうすればいいのか分からず全員で打合せに行ったところお客さんには「いつもこんな大勢で打合せに来るの?」って言われてしまった・・・
次回につづく
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【発 行】物づくり応援企業 ミナロ
【発行人】みどりかわ
『日本の物づくり、がんばろう!』
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